劇団右脳爆発
Member
渡辺 岳
↪脚本/演出
多角的思考が留まるところを知らない、決して右脳の爆発しない脚本・演出家。
2008年、甲南大学演劇部『甲南一座』入部。「話を書きたい」と「舞台に立ちたい」が並走する学生時代を送るが、いずれも自前のビジョン通りに事が運ばない実情に憤慨し、のち演出家に転向。舞台よりも映画を多く見て育ったせいか、その演出は、カット割のような分断されたシーン運びと音合わせを重んじる段取り芝居に反映される。悲観的な観察に依存する脚本構成と、楽観的なコード進行の共存によって積み重ねられる物語は「笑えるのに最後はゾッとする」サスペンスコメディというスタイルに帰結。
文学部卒なのに読書が苦手で活字離れを自認、自分で書いた脚本すら読み返すのが億劫に感じるのが弱点。
杉並 樹
↪劇団代表/音響
脚本を冷静に分析し情報収集を怠らない、シニカルな演技に定評のあるメガネ必須系俳優。
2007年、関西大学演劇サークル『展覧劇場』入部。芸名申請を期日中に行わず、出演作品フライヤーに表記された「Coming soon」の文言がそのまま芸名として定着してしまうなど、すべて周囲の賽の目次第で動いている節がある。「ちょっと音響手伝ってください」という見かけはライトで実はヘビーな依頼に引っ掛かり右脳に参戦。
なによりも無難を嫌う、味付け濃いめクセ強めの選曲が演出方針に見事フィット、第三次右脳爆発以降の変態的な選曲は全て杉並の仕業。その類稀なる音響センスは、常に「あえて脚本と逆行する空気を成立させる」挑発的なシーン作りのために注がれる。
伊藤 晴香
↪俳優/制作
旗揚げ以来、常に劇団を牽引してきた随一の演技派女優。旗揚げ公演では青年役を好演していたほどその幅は広い。
2008年、関西大学演劇サークル『展覧劇場』入部。第二次右脳爆発以降は数多の客演・スタッフを呼び込み、甲南一座OBと展覧劇場OBのハイブリッドスタイルを確立させた。
芝居が好きすぎて仕方ない様子は学生時代からまったく変わらず、明るくポジティブな空気を稽古場にパンデミックさせる陽だまりのような女。かと思えば冷静に出来を分析して共演者に刺激と恐怖を与え始めるあたり油断ならぬ女。なぜか標準語。
多忙ながらも趣味のお絵かきスキルには磨きがかかる。パンフレット等で見られる伊藤の描いたイラストは、劇団の作風と相反し可愛らしい。
白石 朔太朗
↪俳優/広報
右脳俳優陣の急先鋒。右脳爆発にとどまらず積極的に客演も行い、貪欲に着実に活躍の場を拡げる行動力の持ち主。
2009年甲南大学演劇部『甲南一座』入部。第一次右脳爆発に出演するも、その後は仕事の都合から演劇活動を離脱しており、2020年の関西演劇祭出場を機に復帰。8年間という長いブランクにを経た演劇祭の大舞台では、それを全く感じさせない佇まいで強心臓の片鱗を見せつけた。安定感ある演技に定評がある一方で本人は経験の少なさを気にしているが、第十次右脳爆発以降のわずか1年ほどですでに歴代団員最多となる客演活動を積み重ねまくっており、少し目を離した隙に右脳爆発の顔となりつつある向上心の鬼。なぜか1200枚以上の500円玉を保有しており、両替には事欠かない。
石原 未有
↪俳優
役を全く選ぶことのない憑依型エスパータイプ女優。
2007年、関西大学演劇サークル『展覧劇場』入部。かねてより右脳爆発の強火ファンを公言していたが、第十次右脳爆発にて満を持して参戦、鬼気迫る演技で右脳のダークな世界観をブーストした。特に感情面においての深遠な掘り下げに定評があり、まさしく憑依というに相応しい表現力を見せるが、その一方で器用な技巧派でもあり、時に応じて冷静に場を回すこともできるため、「基本的になんでもこなせる」という強みも併せ持つ最強格。
なのだが、ひとたび現実世界におりると体力にたいへん乏しくノーパワーで、明確にフィジカルが弱点だったり、話すと謎の擬音が多かったりするので、本当に人格から変わっている説が巷では囁かれている。